読書で読解力は身につく?論理的思考力と読解力との関係

こんにちは、ネット・オンラインの塾「自立型学習塾フロンティア」です。

10月になりスポーツの秋や読書の秋、食欲の秋と様々な〇〇の秋という言葉を聞く機会も増えてきましたが、その中でも今回は読書の秋ということで「読書」について書いてみたいと思います。

読書で身につく力

このブログを読んでいらっしゃる方の多くは高校生もしくは保護者の方だと思いますが、あなたは(もしくはお子様は)平日にどの位本を読んでいるでしょうか。

文部科学省が2017年に実施した読書活動に関する調査では下記のような結果が出ています。

★小学生・中学生では、平日に読書をまったくしない児童・生徒が 1~2 割。約 5~6 割は1 日に 30 分未満の読書をしている。
★ 高校生では、平日に読書をまったくしない生徒の割合が4割以上。

平成28年度 子供の読書活動の推進等に関する調査研究

学年が上がるにつれ、部活や習いごとなどの時間が増え、読書の時間を確保することが難しくなり、高校生では半数以上の人が普段読書習慣がないということになっています。

では、普段読書をしている人と読書をしていない人の間では何か差が生まれるのでしょうか。
これに関しても同調査で読書時間と論理的思考力の関係が調査されています。
(論理的思考以外にも意欲・関心など9つの点について調査されています。)

読書時間と意識行動

この調査からは

★ 小学生・中学生では、「状況把握・動揺対処」以外の点について、これまで継続的に読書を
してきた児童・生徒の得点が高い。
★ 高校生でも、「論理的思考」「意欲・感心」「視点獲得」「他者理解」「人間関係」について、
継続的に読書をしてきた生徒の得点が高い。

平成28年度 子供の読書活動の推進等に関する調査研究

ということが分かります。

ですので、よく言われる「読解力や論理的思考力を身につけたければ読書習慣をつけると良い」というのは、間違いではないと言えるでしょう。

読解力や論理的思考力をつけるには読書だけで十分?

では、読書さえしていれば自然と読解力が身に付くのでしょうか。

最初に結論からお伝えすると、実はそうではありません。
実際これまでご指導させていただいた生徒さんの中にも、毎日本を読むくらいの読書家だったけれど現代文の成績は伸び悩んでいたという生徒さんが何人もいます。
なぜ読書をしているにもかかわらず、読解力や論理的思考力が身につかないのでしょうか。

以前「読解力を身につけるための3つのポイント」でもお伝えしたように、読解力を身につけるためには論理的に読む癖をつけること・語彙力を身につけること・スキーマを身につけることの3つが重要です。

たくさん読書をしていても、ただ文字を追っているだけで知らない言葉があっても読み飛ばして調べたない人には語彙力は身に付きませんし、自分なりに文章を解釈して誤った理解のまま読み進めてしまうと論理的に文章を読んでいることにはなりません。
つまり、せっかくの読書の時間を有効に使うことができていないために、読書をしていても読解力や論理的思考力が身につかないのです。

中でも多くの人に欠けている力が、文の構造を論理的に理解する力です。
文章の主語や述語を正確に理解できていないために、間違って文章を理解しているケースが多く見られます。

主語や述語、接続語などを理解して文章を読むことは、文章を正確に読んだり書いたりするためには欠かせません。
また、数学の短い文章題であっても、何が「求めるもの」で「現在分かっている条件は何か」を読み取るために必要です。
それにもかかわらず、「国語は勉強してもできるようにならない」「国語はセンス」などといってなかなか取り組まない人が多く、(読解力や論理的思考力がないという)根本の問題を放置したまま「数学ができないから数学の勉強をしよう」「英語ができないから単語と文法の勉強をしよう」といった形で学習を進めてしまいます。

読解力や論理的思考力が身についていない状態で勉強を進めるというのは、不安定な土台の上に家を建てていくようなものです。
定期テストや丸暗記で何とかなる問題であれば、読解力がなくてもパターンで正解できるかもしれません。
しかし、根本の問題を解決しないまま学習を進めることは効率が悪く、勉強しても勉強しても思うような成果が出ないという恐れがあります。
もし、少しでも自分の読解力や論理的思考力に不安があるのであれば、すぐにでも読解力を身につけるための学習を始めることをお勧めします。

読解力・論理的思考力を身につけるには?

読解力や論理的思考力を身につけようと思って、とにかく国語(現代文)の問題を解きまくる・授業をたくさん受けるというのはおすすめしません。
というのも、通常の塾の授業や参考書では、その文章に対する解き方は教えてくれますが、どんな問題(文章)でも正確に理解することができるようになるような方法(読み方)は教えてもらえないからです。

ですので、読解力や論理的思考力を身につけたいのであれば、正確に文章の意図を掴めているか、論理的に文章を書けるかをチェックすることのできる文章の要約がオススメです。(ただし書いたものをチェックしてもらうことが必要です。)

ただし、要約を書くことに慣れていない小中学生や、書いたものを添削してくれる人がいない場合、より効率よく論理的に文章を読むためのコツを知りたいという人には読解力養成総合コースの受講をお勧めします。

読解力養成総合コースは、現代文のカリスマである出口汪先生の開発した教材(論理エンジン)を使用します。
これにより、一文の構造や文章全体のつながりを理解することができるようになり、文章全体の要点や伝えたいことが理解できるようになります。
また、要約や国語の読解問題の回答などの添削もついているので、自分でも論理的な文章を書くことができるようになります。

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