ゲームばかりして勉強しない子供への対処法

こんにちは、船堀の塾「自立型学習塾フロンティア」です。

最近「ゲーム障害」がWHOで疾病と認定されたというニュースがありましたね。
障害とまではいかなくても、ゲームばかりして全く勉強をしないというお子様のいるご家庭も少なくはないのでしょうか。

そこで今回はそんなゲームばかりしてしまうお子様への対処法を考えてみたいと思います。

1.ゲームをやめても勉強時間は増えない

前提としてゲームをやめたからといって勉強時間が増えるわけではありません。
これは以前ベストセラーになった『学力の経済学』にも書かれています。(同著ではゲームとテレビをひとまとめとしていますが。)
この『学力の経済学』によると、ゲームやテレビの時間を減らしたからといって子供が自発的に勉強するようになるわけではなく、他のこと(スマホやインターネットなど)に代わるだけだと書かれています。
そして1時間程度のゲーム・テレビであれば、子どもの発達に与える影響はゲーム・テレビをほとんどしていない子と変わらないとも書かれています。

また、ゲームを持っている子供同士の比較ではこのような調査もあります。
「『ゲームOK』のこの方が勉強に集中し、親との会話も長い」(朝日小学生新聞調査)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1707/12/news100.html

これによると、「ゲーム機を持っているが禁止されている子」より「ゲームを許可されている子」の方が勉強に集中して取り組み、効率よく学習できているといいます
また、ゲームを許可されている子の中には何らかのルール(ゲームは宿題をやってからというものだったり、1日のゲーム時間が決められていたり)がある子もいれば、特にルールがない子もいますが、特にルールがない子の方が勉強とゲームの切り替えが得意という結果も出ています。

2.ゲームと勉強の共存を

では上記のような前提がある上でどのようにすべきでしょうか。

まず、ゲーム取り上げたからと言って勉強時間が増えるわけではないということから、ゲームを取り上げるという選択肢はなくなります。(そもそも持っていない場合には今後買わないということはできますが。)
そこで考えられるのは、すでに持っているゲームとうまく共存していく方法です

まず考えられるのは、「時間を決めてゲームをする」や「勉強をしてからゲームをする」といった決まりを設けることです。
たしかに1時間程度であれば良い息抜きにもなりますし、その程度あればあまり勉強にも影響がなさそうです。
※2時間以上だと学習時間などへの負の影響が大きいので、ゲームはあくまで1時間程度にしておくべきです。

次に考えられるのは、勉強時間を増やすという方法です。
1時間程度のゲームであればそれほど勉強時間に影響がないのであれば、そもそもの勉強時間を増やす方法を考えた方が賢明です。
この点においても『学力の経済学』に記載がありますが、「勉強する時間を決めて守らせる」「(親が)勉強を見る」といった方法は勉強時間を増やすのに効果的というデータがあります。

3.塾もうまく使って

勉強しない子供に向かって「勉強しなさい」と言ってしまうことがありますが、これはあまり効果がないどころか母親が娘に対して言うのは逆効果になってしまうというデータがあります
それに対して、上記でも述べたように「勉強する時間を決めて守らせる」「(親が)勉強を見る」といった方法は少し手間はかかりますが、効果的です。

しかし、なかなか勉強を見てあげたり勉強の時間を管理してあげたりすることが難しい方も多くいらっしゃると思います。
そういった場合には祖父母や兄弟などでも効果は変わりませんし、学校や塾、家庭教師に頼むことも有効です
特に塾は勉強に集中することのできる環境ですので、うまく利用していただければと思います。

まとめ

ゲームばかりして勉強しないという場合には、ゲームを取り上げたり「勉強しなさい」と叱ったりするよりも、勉強の時間を決めて管理したり、勉強を見てあげるという方法が効果的です。
そうすることによってゲームをしつつも勉強時間を増やすことができます。
また、なかなかご家庭では難しい場合には、塾や家庭教師を利用することも効果的な解決法です。

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