模試で偏差値60以上を維持できた勉強法2つ:予習編

こんにちは、船堀の塾「自立型学習塾フロンティア」です。

勉強で目標にする志望校のレベルや偏差値は人それぞれだと思うのですが、(最終的にでも通過点としてでも)偏差値60を目標とされている方が多いと思いますので、今回はそこに至るまでのやり方について私自身の経験を基にお話ししたいと思います。
※参考までに偏差値60ぐらいの都立高校というと城東高校や文京高校、大学だと早稲田大学商学部(駿台発表)が該当します。

今回タイトルで偏差値60と入れているのは大学受験の偏差値(私立)のことで、主に高校時代に行った勉強方法についてまとめていきますが、高校受験に置き換えて中学生の方でも参考になる部分があるかと思います。
もし今回の記事で分からない所・もっと知りたいことなどがありましたら、コメント欄やお問い合わせフォームからご連絡ください。その点について改めてお答えさせていただきます。

はじめに

タイトルにある通り、私は高校3年間偏差値60以上をキープしていました。
(正確には私立(私大3教科)の偏差値が62~63をキープ、国立は58~60あたりをうろうろといった感じです。)
しかし、私がやったことはたった3つだけです。
そこでこれからその3つについてまとめていきたいと思うのですが、その前に簡単に私がどういう高校生だったのかということについてまとめておきたいと思います。

<高校時代の私>

・市内の進学校に通っていました。
(当時は分かりませんが、現在は偏差値66のようです。単純に偏差値だけみれば都内だと三田・竹早・両国あたりでしょうか。)
・部活は新聞部で、それほど忙しい部活ではありません。
・勉強は特に好きでも嫌いでもなく、極力勉強はしたくないと考えていました。
・大学受験はほぼ独学です。(Z会の通信教育を取っていましたが、ほとんど提出せず…今でも申し訳ないと思っています。)

勉強時間を減らすために予習する

「正直勉強なんてしたくないけれど、成績が悪いのも嫌だ」というのは多くの人が考えるところではないでしょうか。
当時の私もそう考えていました。
そこで考え付いたのが、どうせ受けなければいけない学校の授業を最大限活かすということでした。
学校の授業は毎日最低でも6時間あるわけですから、この時間を有効活用しない手はありません。

授業時間を最大限活用するというと授業を聞かずに自分の勉強をする「内職」に取り組む人が多いのですが、私は逆で授業の内容を後で思い返せるくらいに集中して授業を聞いていました。
後で自分でその日習ったことを説明できるようにしておくことで、その日習った内容を自分のものにすることができます。
しかし、中学時代の授業と違って高校の授業ではいくら真面目に授業を聞いていてもその場で全てを理解することは難しいものです。
そこで力を入れて取り組んだのが、予習です。

全ての教科をみっちり予習していたわけではなく、英語・数学・古文を重点的に予習していました。
その他の教科は社会科系は全く予習せず、理科系は教科書に少し目を通しておく程度でした。

英語の予習

英語は受験で使わないことがないくらい重要な教科です。

英語の予習では下記のことに取り組みました。

・文章の和訳
・分かる範囲での文法事項の記入
・単語・熟語のチェック

文章の和訳は文法が分からず変な訳になることもあったので、そこは授業中に分かるようにしておき、授業で説明されたらその点は特に注意深く聞き、理解したことをノートに記入していました。
(先生の説明のままだと理解しづらいことは自分の言葉で置き換えて書くことがポイントです。自分の言葉で置き換えられない=自分で説明できないということは理解していないことと同じです。)

文法事項の記入は、文章中に以前扱った文法事項が出てきたら印をつけておいたり、授業で聞かれそうなところ(よく先生が聞いてくるようなこと)をメモしておきました。
授業中「当てられるんじゃないか」と気が気でなくなる前に対処しておくことで集中して授業に臨むことができますし、以前習ったことの復習にもなります。また、英文を読むときの自分なりのルール(関係代名詞は四角で囲むとか)も予習を通して身につけられました。(予習の段階で分からないところを当てられたら運が悪かったんだなと諦めていました(笑))

単語・熟語のチェックは品詞と訳を書いていただけですが、これも先生に聞かれそうな内容が浮かんだら一緒にチェックしていました。
※例えばeasily=with ease、加算・不可算など

数学の予習

数学の予習では下記のことに取り組みました。

・教科書を読む
・教科書の例題・設問を解く
・余力があれば学校指定の問題集を解いておく

最初に教科書の説明に目を通し、自分なりに理解できたと思ったら例題を解いてみます。
この段階で理解が正しければ問題を解くことができます。
もし、教科書の説明の段階で分からなかったり、自分が理解していたことと違っていて問題が解けない場合には諦めます。
その代わり、どこが分からない・納得できないのかをノートに書きこんでおいて授業中に確認できるようにします。

予習で解く問題は、学校指定の問題集まで全て手を付けると非常に時間がかかるので、基本は教科書の問題と宿題で出された部分だけで、それ以外の部分はテスト前に解くことにしていました。

古文の予習

古文の予習の仕方は基本的に英語のやり方と同じなので、違う部分だけご紹介したいと思います。

・品詞分解をする

品詞分解は非常に時間がかかりますが、古文の読解力を身につけるためには非常に有効な方法です。
さすがに全文を品詞分解するといくら時間があっても足りないので、授業中に聞かれることの多い「の」や「に」などの識別、分かりにくい部分を中心に品詞分解をしていました。

予習に集中して取り組むことのメリット

予習に取り組むことによって

・ある程度の学習量を確保できた。
・復習も兼ねられた。
・学習習慣がついて集中力もついた

というメリットがありました。

予習自体の時間は各教科30分~1時間で、翌日授業のある教科だけ予習していたので毎日1~2時間程度の勉強の量になっていました。
そうすることによって必然的にある程度の学習量が確保できていました。

復習はテスト前にまとめてする形で、普段は予習の時にちらっと前回やったことを見ておくというレベルでまともにできていませんでしたが、それでも予習をするとどうしても以前の内容と関連のある部分が出てくるので、どんなことをやったか全く覚えていないということはありませんでした。

また、予習を毎日することで当然学習習慣もつき、1時間や2時間程度の勉強は集中状態を維持できるようになりました。
このことによって普段の勉強から集中してできるので効率が上がったのはもちろん、模試や受験本番など長丁場の戦いになったときにも集中力が切れないようになったというメリットがありました。
(この他、普段から1~2時間勉強していたので受験直前に学習量を増やすこともあまり苦にならなかったということもメリットとしてありました。)

長くなってしまったので、続きは次回「模試で偏差値60以上を維持できた勉強法2つ:模試分析編」に続きます。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です