高校受験前に知ってほしい大学受験の実態3つ

こんにちは、船堀の塾「自立型学習塾フロンティア」です。

当塾は最初の面談の際に「大学受験もお考えですか?」ということを質問させていただくのですが、やはりまだ高校受験も終わっていない状況で大学受験のことなど考えられないという方が多いです。
しかし、この先大学に進学する可能性がゼロではないのであれば、予め大学受験について知っておいてほしいことが3つあります。
今回はこの3つについてまとめてみました。

1.大学受験と高校受験は量が全然違う

中学生の時に学ぶ量と高校生で学ぶ量は全く異なります
それは科目数からも明らかです。中学生の時は社会や理科といった形で大きくまとめられていた科目が、それぞれ「日本史」「世界史」「地理」「政治経済」「倫理」、「化学」「物理」「生物」「地学」などと細かく分かれます。
また、それに加えてそれぞれの科目(英語や国語(これも現代文・古文・漢文と分かれます)など)の学習内容がぐっと深くなります。

たとえば英語。動詞1つとっても、中学校ではbe動詞と一般動詞ぐらいの分け方だったのが、高校では自動詞・他動詞といった区分がでてきます。
このことによって以下のような指導の内容の違いが出てきます。

I lived in Tokyo.という分について説明する場合

中学校では)
I(私は)live(住む)in(~に)Tokyo(東京)
と単語の訳で説明が行われます。

一歩高校の場合は)
liveは自動詞だから前置詞が必要といった説明が行われます。

ですので、中学校では単語の意味だけ暗記していても何とかなっていたものが高校では通用せず、中学校では英語が得意だったのに高校からはいきなり苦手になったという人が出てくるのです。(もちろんそれ以外にも理由はありますが。)

2.高校の合格実績はある程度参考にした方が良い

大学への進学を念頭に置いて高校選びをされている方の多くは、高校の進学実績も確認されていることと思います。
しかし、その実績の中には浪人生が入っていたり、すべてのコースをまとめた数字だったりするケースもあります。
ですので、進学実績は目安くらいに考えておいた方が良いです。

また、進学実績を参考にする場合には特に直近の進学実績を参考にするとよいでしょう。

3.都内有名私立大の競争は激化。「滑り止め」は存在しない

みなさんも既にニュースなどでご存知かもしれませんが、大学入試の定員厳格化が始まり大きく合格者数を減らす大学が続出しました。
昨年の高校3年生は「例年の感じなら合格だろう」という生徒さんでも不合格になっていたり、模試で常にA判定が出ていて安全校(いわゆる滑り止め)に選んで受けた大学でも不合格になってしまう生徒さんもいたりと、近年まれにみる難しさがありました。

これは今まで通りの学力レベルでは従来の大学に合格することは難しいということなので、早い内からの大学受験に向けた勉強がより必要になってきます。
また、可能であれば進学希望先の受験対策や指導教科について確認されることをお勧めします。学校によっては世界史Aや日本史Aを指導するといった学校があるので注意が必要です。(大学受験は基本的に世界史B・日本史Bが範囲ですので、不足分は自分で学習する必要があります。)

まとめ

もちろん目の前に迫った高校受験は大事ですが、とにかく入れる高校や近い高校を選ぶのではなく、その先の大学受験や進路などのことも考えて進学先の高校を選択するようにしましょう。
また、大学受験も考えているのであれば今から正しい勉強の仕方を身につけておくようにしましょう。中学生のときの勉強(丸暗記の勉強)を引きづって高校でつまずいてしまう人が多いので大切なことです。(このことについてはまた別の機会にまとめたいと思います。)

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